犬の出産:子犬の育児

このページでは、出産後の育児についてみていきます。

◆犬が子犬を出産すると、通常、産箱にずっと居続けます。食事やトイレのときは離れることがあっても、それ以外は、ずっと産箱に横たわり、子犬たちに授乳し、排泄物をなめ、また体をなめ、育児に専念します。

◆このように母犬がかいがいしく育児に励む場合、飼い主がやることといえば、まず、よい環境を整えてやることでしょう。たとえば、部屋の温度をできるだけ快適に保つことです。温度は、人間が快適に感じる温度で大丈夫です。また、母犬が食べる食事も、子犬の成長に合わせて、徐々に増やしていきます。

◆それから、飼い主のやるべきこととして、子犬たちの体重管理があります。体重管理が重要なのは、結局のところ、素人には、体重の変化で健康状態を判断する以外に方法がないからです。また、実際のところ、体重の変化によって、異常も発見できます。基本的に、子犬の体重は増え続けます。唯一の例外として、生まれた翌日に減少することがありますが、これはあまり気にしないでください。なぜなら、母犬のお腹の中にいるときに体内にあった羊水などが外に出てしまうことが原因だからです。これ以外に、体重が減少する要素はありません。減少することがあったら、何らかの異常を疑ってもいいでしょう。

※子犬の体重を測り続けていると、減りもしない代わりに増えもしないことが時としてあります。しかし、減少に転じない限り、心配は要りません。

◆もしも、断尾などの処置を望むのであれば、生後1週間以内に処置を行うべきです。1週間以内なら、まだ神経が完全に発達しないからです。

◆生まれたばかりの子犬には、母犬から、病気に対する免疫が授けられています。これを「移行抗体」といいますが、この抗体の効力は、生後8週くらいで消滅してしまいます。したがって、この頃になったら、動物病院でワクチンの接種をする必要があります。費用は、1頭につき5,000円〜7,000円程度です。

◆子犬の育児で、特に飼い主が注意すべきなのは、生後1週間の間でしょう。この間に、子犬たちの状態をまめにチェックしましょう。母犬の乳を飲みはぐれている子犬はいないか、母犬がちゃんと子犬たちのおしっこを処理しているか(なめているか)、その他、目で見てわかるような異常はないかなど、しっかりチェックします。そして、この1週間を無事に終えれば、あとはそう大きなリスクなしに子育てが行われるはずです。

◆とりあえず出産は無事に終えたものの、その後の育児をほとんどしようとしない母犬もあります。このような場合、そのままずっと育児放棄をするケースもありますが、飼い主がちょっと手を掛けてやることで、それをきっかけに、しっかり育児に励むようになる母犬もいます。

※育児に関心を示さないのは、母犬が初産であったり、極端に甘えん坊の犬であったりする場合に多いようです。




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