犬の出産準備
このページでは、犬の出産に際して、飼い主が準備しておくべき品を見ていきましょう。
ただし、その前に、犬の出産がどのように行われるか、その流れを大まかにたどり、その後で、必要な品々を列挙します。
<犬の出産の流れ>
◆人間の出産は、数十年前は自宅出産が中心でしたが、現在は、病院で出産する人の方が圧倒的に多くなりました。
犬の出産の場合、よほどリスクが予想されるケースをのぞいて、原則として、自宅で出産します。そのため、飼い主の役割が大事になり、いわゆる「助産師」として愛犬の出産を助けてあげる必要があります。
もちろん、動物病院の先生から、適切なアドバイスを受けるのはもちろんのことですが。
◆さて、産気づいた犬は、「巣作り」と呼ばれる行動を起こします。これは、部屋の中でとりわけ暗いところへ行って、地面に穴を掘るような行動のことです。
この頃の母犬の体温は、通常より1度ほど低くなるのが一般的です。また、おしっこやうんちを頻繁にするようになりますが、これは、出産を空腹で迎えようとする本能的行動といわれています。
◆やがて陣痛が始まります。陣痛は、人間の場合と同じように、最初は弱く、だんだん強いものに変わっていきます。強さだけでなく、陣痛と陣痛の間隔も短くなります。
◆いざ出産。犬が出産する姿勢は、横になってする犬もいれば、排便のように立って行う犬もいます。
◆犬の出産は、通常、数匹であることが当たり前です。そして、生まれてくる子犬にそれぞれ胎盤がついてくるため、胎盤も生まれた数だけ排出されます。母犬は、この胎盤を食べてしまいますが、これは正常な行動です。ただし、数匹分の胎盤を全て食べると、あとでお腹をこわすことも報告されているので、まあ、2個か3個食べたら、後の胎盤は、脇へのけて食べないようにする配慮も必要でしょう。そして、当然のことながら、子犬は数匹が一度に生まれるのではなく、1匹づつ時間をかけて出てきます。
<<犬の出産準備として揃えておく品々>>
犬の出産は、ざっと上に記したような感じになりますが、そこで、こうした流れのなかで必要になる品々を、前もって準備しておく必要があります。
◆はさみと糸
子犬のへその緒は、母犬が噛みちぎるのが普通ですが、これをしないケースもあります。そんな場合には、飼い主がへその緒を糸で結び、はさみで切り取ります。
◆消毒剤
上記のように、はさみと糸を使うケースでは、これらを消毒してから使います。その他にも、子犬を扱う際に、飼い主の手は、消毒しておいた方がいいに決まっています。
◆タオルやガーゼ、あるいは、使い古しの衣類
こういった布類は、生まれてきた子犬を拭いたり、なかなか出てこない子犬を引っぱり出したりするときに必要です。それに、母犬や飼い主、床などを拭き取る際にも重宝するので、できるだけ多めに、後で「こんなに必要なかったね」と言えるほど、たくさん用意しておきましょう。ただし、使い古しの衣類などは、必ず、洗濯済みの清潔なものにしましょう。
◆産箱
これは、出産間近になってから用意するものですが、出産後も、母犬はこの箱で授乳などの子育てをすることになるので、とても大事なものです。
ただ、べつに高価なものにする必要はなく、適当なサイズのダンボール箱でも代用できます。
産箱そのものよりも、その中に敷いてあげるものが重要で、経験者の声を聞くと、結局のところ、新聞紙が一番便利なようです。新聞紙なら、汚れても惜しげなく取り替えられます。また、母犬が、適当なサイズに噛みちぎって座り心地を調整するそうです。
母犬や子犬たちが快適に過ごせるようにと、布類を敷いてあげるのも、もちろんいい方法ですが、この場合は、頻繁に洗濯をする覚悟が要ります。
◆洗面器とお湯
もちろん、子犬を産湯につからせるために使います。大きな洗面器の方が使いやすいですが、子犬の生まれる間隔は、15分から30分ほどあるのが普通なので、その間に、洗面器のお湯が冷めてしまいます。つまり、どうせその都度新しいお湯に変えるのであれば、小さな洗面器の方が便利かもしれません。
◆はかり、ノート、筆記具
犬は数頭の子犬を生みます。その都度、生まれてきた子犬の体重を測り、性別を判断し、その他気づいたことをノートに記しておきましょう。
以上が、犬の出産準備として揃えておくべき品々ということになります。
なお、出産予定日の数日前には、一度動物病院を受診しておきましょう。ここで、レントゲン検査などを受けます。母犬のお腹にいる胎児の数もはっきりしますし、何か異常がないかも確認できます。

