女性:高齢出産のリスクを考える

◆ 女性の高齢出産は本当にハイリスク?

 

まず、一般的な傾向として、女性の場合、30代前半までは、生殖機能が成熟し、女性ホルモンの分泌も安定しています。したがって、妊娠・出産にまつわるリスクについては、それほど高いとはいえません。一方、30代後半になると、女性ホルモンの分泌が低下し、生殖機能も落ちてきます。

 

ただし、上記の傾向は、あくまでも一般的なものであり、当然、個人差があります。35歳以上で妊娠・出産をする人のなかにも、実に順調な経過をたどり、安定的に出産をする人も数多くいます。したがって、高齢出産=リスクの高い出産、と決めつけることは間違っているようです。

 

 

◆ 高齢出産のトラブル

 

とはいえ、統計的に見ても、高齢出産の方が20代などの出産より、より多くのトラブルが発生していることは事実です。この点は、あまく見ない方がいいでしょう。そこで、女性が高齢出産する場合、発生しやすいトラブルとしてどんなものがあるのか、下記に列記してみました。

 

<<妊娠・出産の際のトラブル例>>
・妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)・妊娠糖尿病になりやすい
・子宮筋腫・卵巣嚢腫といった婦人病を併発するケースが多い
・早産や流産の確率が高くなる
・肥満になりやすい
・産後の開腹が遅い傾向にある
・分娩時に異常出血が起こりやすい
・前置胎盤・さかご・常位胎盤早期剥離のリスクがある
・軟産道強靱・微弱陣痛を起こしやすくなり、帝王切開・難産になりやすくなる
・染色体異常児(ダウン症児)などが生まれやすい
・未熟児・低出生体重児・仮死児になりやすくなる
・子宮内胎児発達遅延が起こりやすくなり、週産期死亡・胎児死亡のリスクがある